耳鼻科にかかるめまいの種類
メニエール病
よくあるメニエール病の症状
- 数年前から数ヶ月に一度にめまい発作がある。数日前にもめまい発作があった。
- 発作の前日頃より耳の聞こえが悪くなり、耳のつまり感、耳鳴りもあった。
- 翌朝、強烈な回転性めまいが起こってきて、何回も吐いてしまった。慌てて救急車で病院へ行きそのまま入院した。
- 点滴をしてもらい、めまいは収まったが、まだ難聴は残っている。
- メニエール病の
特徴 - 回転性のめまい・難聴・耳鳴りを繰り返すこと
繰り返すめまいが特徴なので、初めて起こしためまいではメニエール病と診断するのは困難です。 - メニエール病の
原因 - 内リンパ水腫と言われています。内耳にある渦巻き状の蝸牛というところのむくみです。
めまいについては、数時間から一日程度で消失します。むしろ怖いのは、悪くなった聴力が
必ずしも元に戻らないことです。
繰り返すめまい発作に伴って段階上に聴力が低下していきます。 - メニエール病の
治療 - 抗めまい剤・吐き気止め
利尿剤・ステロイド剤・ビタミン剤・代謝賦活剤(たいしゃふかつ剤)
一度起こってしまうと完治は難しい病気ですので根気強く治療しなくてはなりません。
良性発作性頭位めまい症
よくある良性発作性頭位めまい症
- 布団から起きようとした時に急に景色がぐるぐると回りだし、同時に吐き気がおそって来た。
- じっとしているとめまいは収まるが、また少しでも頭を動かすと回りだす。
耳から起こるめまいの中で、最も多い病気です。めまいの患者さんの20~40%程度と言われています。
- 原因
- 前庭内にある耳石が外れて半規管の中に入りコロコロと動き回るために起きます。
半規管から耳石が出てしまえば、めまいはピタッと収まります。 - 診断
- とにかく早期に耳鼻科で検査を行い、頭や体の位置を変化させることでめまいが起こるか検査します。
- 治療
- この病気は、他の部分に病気がなければ、積極的に体を動かしたほうが早く治ります。多少の吐き気やめまい感はありますが、1~2分ほど休んでからまた体を動かす。これを繰り返していくとめまいが起こりにくなってきます。
- 最近では
- 理学療法で頭を決まった方向に動かすことではがれた耳石を半規管から出そうとする方法が行われるようになってきています。
前庭神経炎
よくある症状
- ある日突然強烈なめまいに襲われた。耳の聞こえは以前と変わりなく、耳鳴りや耳のつまった
感じもなかった。 - 病院に入院して1日中点滴をしても、数日間天井が回り続けていた。
- 回転する感じが収まっても、体のフラフラした感じは数週間とれず、体を動かした瞬間はふわっとした感じが残っている。
- めまいの一週間前、軽い風邪をひいていた。
- 特徴
- 他の耳鼻科領域のめまいに比べて、持続時間が長いことです。
数日感に渡って、一日中回転性のめまい・吐き気が持続します。
その後、軽いめまい感が数ヶ月続きなかなかすっきりしません。 - 原因
- ウイルスと言われていますが、実際はまだよくわかっていいません。
- 診断
- 耳に水を入れる検査がありますが、耳に水を入れると軽いめまい感があるのですが、この前庭神経炎では、この検査でめまい感はありません。
- 治療
- 精神安定剤・抗めまい剤・吐き気止め
このようなめまいがある場合は。耳鼻科への受診が適しています。